先日、『声優としての表現力は、どのように磨けばいいんでしょうか?』という質問をいただきましたので、少し触れてみたいと思います。

 

目次

あなたが印象に残っている声優は?

まず、あなたが「上手いなぁ、印象に残るなぁ」と感じた、セリフを聞いて嘘ぽくない役を演じている人を思い浮かべてください。

 

キャラにぴったり、耳に優しい特徴的な声をしているなど、いろんな理由もあると思いますが、誰かと似たマネ声ではなく、配役のイメージに合っている人ですよね。もっとインパクトがあると配役のキャラを上手に引き出している人と言えるのではないでしょうか?

 

テクニックは当たり前

声優とは『与えられた枠の中に自分をはめ込んでいく職業』です。しかも、作品を見てくれている一人一人に声を届けなければなりません。普通の会話ではありません。ですから、滑舌などは反復練習で身につけておくことは最低限なことです。

 

表現力・演技力を身に付ける具体例

事例を2つご紹介いたしますが、『演じるということは答えが一つではない』ので、他の方法もあります。

※技術的な枠内で小さくまとまらずいることは共通しているはずですよ。

 

1.自分自身の感情を元に表現

しっかりと自分自身の感情を元に表現できるようにしてください。具体的には、本当に悲しいことがあったこととか、本当に怒ったこととか、本当に楽しかったこととかを普通の人以上に見つめ直しておくことが大切です。でないと、軽く嘘っぽい存在感のない印象で終わるでしょう。

 

2.お芝居をみて研究する

似たものとしては、与えられた役になりきる俳優を参考にする手もあります。上手な役者さんの芝居は感情を込めるのはもちろんのこと、感情の動き、機微(きび)を出したりしつつ、きっちり表現されています。そんな表現力・演技力を生で見て研究するのもありかもしれません。

 

まとめ

声優としての技術も大切ですが、『表面だけでは知ることのできない、微妙なおもむきや事情』を表現できる力をコツコツと身につけることで頭一つ抜け出すことができ、第三者に配役を役を生かしているかのような印象を残すことができるはずです。