養成所に入れたからといって、声優になれたわけではありません。

まだまだ声優になるためのスタートを切ったくらいです。

この先、頑張らなくてはならない道はまだまだ長いのです。

 

初めてのレッスンの日。

 

あなたは期待に胸を踊らせてレッスン室の扉を開けるでしょう。

そこにはあなたと同じように声優になりたいという

夢・志を持った人たちが集まっています。

 

どんな人が集まっているのかチェックしてみましょう。

この集まりの中で自分はどんな立ち位置にいるのかを考えてみましょう。

周りの人は一緒にレッスンを受ける仲間であると同時に、

ライバルでもあることを忘れないように。

 

さて、養成所ではいったいどんなことを教えてくれるのでしょうか?

 

いきなりマイク前に立って、映像に合わせて、

プロの声優と同じようなレッスン・・・なんてところはあまりありません。

まずは声優になるために必要なスキルを身につけなくてはならないのです。

 

声優だからといって声を使った演技テクニックだけを

勉強すればいいのではありません。

 

しっかりとした声を出すために必要な身体づくり、

発声練習、滑舌練習といった基礎がまずは必要になります。

 

声の形を作る三大要素

 

学校によっては舞台の台本を使ってレッスンをするところや、

詩の朗読などをするところもあるでしょう。

 

声優っぽいレッスンがやりたから来ているのに

一向にアニメの画面に声を当てられないし、

地味で辛い基礎練習ばかりでツマラナイ、もう辞める。

 

と途中で辞めていく人も出てくるかもしれません。

実際、養成所のクラスは、最初にいた人数の半分くらいに

最後はなっていることが多いです。

 

また養成所は発表の場であると考えておいてください。

毎回のレッスンはオーディションだと思いましょう。

実際に養成所に在学中にデビューする人もいるわけですから、

いい新人はいないかマネージャーたちはアンテナを立たせているわけです。

 

そして養成所だけ全てをやろうとするのは無理です。

たいていの人は学校に来ている時間よりも、

その他を過ごしている時間の方が多いでしょう。

 

その時間をどう過ごすかがとても大切なのです。

 

レッスンで習ったことを家に持ち帰り、自分なりにいろいろやってみましょう。

そうして次のレッスンでそれを発表する。

全部教えてもらおうという受け身の気持ちでいると、

自ら動ける人にどんどん遅れを取ってしまいますよ。

 

練習は自分を裏切りません。やればやっただけちゃんと自分に返ってきます。

また練習してきたってことは意外と先生には伝わっているものなのです。

しっかり家でも頑張って来た人に先生は目を向けてくれます。

つまり、やらなかった場合、逆もまた然りということなのです。
大変だとは思いますが自分で進もうと決めた道です、頑張りましょう。