「あめんぼあかいなあいうえお」で始まる北原白秋「五十音」は、「あめんぼの歌」・「あいうえおの歌」などとも呼ばれ、演劇部に所属するとかならず発声練習でつかう有名な教材です。
声優養成所でもよく使われます。毎日の発声練習に取り入れていきましょう!
目次
五十音とは?
『五十音』は、詩人・童謡作家として有名な北原白秋によって、かな学習歌として作られましたので、『五十音』は50音をバランスよく配しています。
発声練習に適しているとされ、声優・演劇・アナウンサーなどの滑舌トレーニングの発声練習の教材として使われていることが多いです。
五十音を練習する上でのコツとは?
『五十音』は、「あかさたな・・・」つまり「あ」段のことばを中心に組み立てられており、口をはっきり開けないと伝わらない詩です。
口は大きく開かず、しっかりとした口の開き方の形を意識しつつ、4・4・5の定型詩(ていけいし)のもつ規則的なリズムで読むと良いでしょう。
動画
youtubeで『五十音』の無料動画がたくさんあるので、一例を紹介します。
五十音【ふりがな付き】
HP上では横書きのみになってしまうので、縦書き版はこちらダウンロードしてください。
水馬赤いな。ア、イ、ウ、エ、オ。
浮藻に子蝦もおよいでる。
柿の木、栗の木。カ、キ、ク、ケ、コ。
啄木鳥こつこつ、枯れけやき。
大角豆に酸をかけ、サ、シ、ス、セ、ソ。
その魚浅瀬で刺しました。
立ちましょ、喇叭で、タ、チ、ツ、テ、ト。
トテトテタッタと飛び立った。
蛞蝓のろのろ、ナ、ニ、ヌ、ネ、ノ。
納戸にぬめって、なにねばる。
鳩ぽっぽ、ほろほろ。ハ、ヒ、フ、ヘ、ホ。
日向のお部屋にや笛を吹く。
蝸牛、螺旋巻、マ、ミ、ム、メ、モ。
梅の実落ちても見もしまい。
焼栗、ゆで栗。ヤ、イ、ユ、エ、ヨ。
山田に灯のつく宵の家。
雷鳥は寒かろ、ラ、リ、ル、レ、ロ。
蓮花が咲いたら、瑠璃の鳥。
わい、わい、わっしょい。ワ、ヰ、ウ、ヱ、ヲ。
植木屋、井戸換へ、お祭りだ。