もしあなたが学園祭の実行委員だったら、イベントに呼ぶタレントはできれば好きな人がいいですよね!
学祭に呼ぶ芸能人というと、真っ先に思い浮かべるのはお笑い芸人ですが、最近は声優さんを呼ぶことも多くなっています。歌手活動をしている声優さんや、トークショーを得意とする声優さんなど、声優のアイドル化・タレント化がその要因でしょう。
では、憧れの声優さんをイベントに呼ぶためには、どんな準備が必要で、どんなことに注意すべきなのでしょうか?
目次
準備は念入りに!
有名人を呼ぶとなると、当然ながらそれだけ準備が必要になります。
「来月やりたいので、お願いします!」では、名の売れている声優さんには来てもらえません。イベントは人に来てもらわなければ意味がなく、それは自分たちのイベント成功のためだけでなく、出演してくれるタレントさんのためでもあります。
イベント企画は本番の半年前くらいには立ち上げましょう。
学園祭の場合、10月・11月頃に実施することが多いですから、逆算して5月までには企画書を作成しておきたいもの。企画書の内容としては以下の通りです。
- 企画名
- 作成日
- 企画者の名前および所属団体名
- どんなイベントか
- いつ、どこで行われるか
- だれに出演してもらいたいか(具体的な名前)
- 何をしてほしいのか
- ギャランティー
- イベント開催までの大体のスケジュール(イベントの具体的な内容や台本がいつ上がるか、いつごろから周囲に告知するかなど)
- 過去同様のイベントで誰が来たか、どのくらいの動員があったかという実績データ
- 担当者の連絡先(忘れずに!)
これらを簡潔かつ明確に書きましょう。
だらだらとした文章で書くのはNG。企画書は、要点を絞ってわかりやすく、が基本です。
6月までには事務所に出演依頼の連絡を取りましょう。その後、台本作成や細かい打ち合わせに入ります。
注意したいのは、告知のタイミングです。
まだ出演が決定していないのにフライングで告知してしまうのはもってのほか。かといって、あまりギリギリになってしまうと集客できない可能性も。
だいたい2カ月前に最初の告知ができると理想的です。
ポスターのほかに、フェイスブックやツイッターといったSNSを利用する場合は、間を置いて何度か告知しましょう。これは、人によってスケジュールの入れ方が異なるため、多くの人の目に告知が行きわたるようにするためです。
声優さんの場合、歌手デビューしているようなよっぽどの有名人でない限り、アニメファンなら当然知っているような人でも一般の人たちには知名度が低い場合があります。
特に、役名や声は知っていても名前は知らない、ということはよくありますから、告知は名前だけでなく出演番組や役名も添えるようにしましょう。
これだけで「ああ! あの人ね!」と興味を持ってもらえます。
出演者に不安を与えないでね!
程度はあれ有名人を呼ぶわけですから、失礼があってはならない! イベントを成功させなければならない! と、現場の空気はピリピリしがちです。
体育会系のサークルなんかだと、先輩が人前で後輩を叱るのが当たり前になっていることも……。
スタッフがあっちへこっちへバタバタ走り回っていたり、怒鳴り合っていたら、誰でも不安になってしまいますよね。
出演者がなるべくリラックスして舞台に上がれるように、和やかな雰囲気をつくることを心がけてください。
服装に関しては、スーツなどの正装でなくても、清潔感のある格好なら大丈夫です。
出演者に気を使ったつもりで、出演アニメのコスプレをするなどの奇抜な格好をするのはNGです。
楽屋に用意するお弁当や飲み物については、指定があるかどうか、マネージャーさんや事務所に確認しておくこと。
特にありませんよ、という場合は、あまりとっぴなものは用意せず、幕の内弁当とお茶もしくは水、という一般的なものにしましょう。
災害やいざという時のための避難経路をしっかりと伝えておくことも大切です。
それから、スタッフという立場を利用して、サインや握手を求めてはいけません。
大好きな声優さんに来てもらえたらテンションが上がってしまうのも無理はありませんが、ファンではなくてイベントスタッフの一人として対応しているのだということを忘れずに。
マナーを徹底する
たとえ学園祭という素人が企画するイベントだとしても、ライブイベントの一種ですから、イベントマナーは徹底しましょう。
そのためには、まずスタッフがマナーについて共通認識を持つことが大切です。
基本的なマナーとしては、
- 会場の外で大声を出したり、コールしたりしない
- 出待ちしない
- 徹夜で並ばない(学祭などではめったにないとは思いますが……)
など。
イベント告知の際にも、みんなで楽しめるように節度を守りましょう、と一言添えておくとよいでしょう。
そのほか、会場の状況や出演者の意向なども鑑みて、「こういうことはしないでください」ということがあれば事前に告知しておくことも必要です。
たとえば、コスプレはトラブルの原因になりそうだから避けたいというのであれば、NG告知をしてください。
盛り上がるからいいんじゃない? という場合は、特に触れる必要はないですが、コスプレOKと明記してしまうと目的とちがうイベントになってしまう場合もあります。。。
まとめ
声優に限らず、タレントを招くときにも役立ちそうなことを紹介しました。
会場が一体となって楽しめるよう、準備を怠らず、出演者やお客さんに配慮し、イベントを成功させましょうね!