今や声優は若者に人気の職業ですが、声優オーディションで本選まで残るために、審査員の目に留まるよう応募写真にもこだわる必要があります。
『声が資本なんだからボイスサンプルが重要で、写真はあまり関係ないだろう。』と考えている人もいますが、最近では声優がライブを行ったりテレビに出演するなど、ビジュアル面も非常に重視されるようになっているので、手は抜けません。
ですから、書類審査を通過する可能性を少しでも高めるためにも、応募写真で好印象を残せるよう、あなたの魅力を十分に伝えることが重要になります。
基本的に、応募する際に必要なのは”全身写真”と”バストアップ写真”の2種類を添付します。これらをできるだけ綺麗に、好印象を持たれるように撮影することが大切です。
目次
オーディション用の応募写真で、好印象を残すポイント
好印象を持たれやすいのは、容姿の美しさよりも全体的なバランスの良さや表情などがよく分かるものです。
色合いや清潔感など、性別に関わらず審査員が好印象を持ちやすいポイントに配慮する必要があります。当たり前ですが、ボサボサの髪型やシワの目立つ服、暗い表情では他人に快く思ってもらえません。決してオシャレでなくても良いので、きちんと身だしなみを整えることが大前提になります。
髪の毛は派手に染めたりせず、きちんとカットして整えましょう。女性の場合はメイクやネイルは控えめにして、男性は髭をきちんと剃っておきます。どちらもアクセサリーを付けるのは好ましくないので、できるだけ余計な装飾品は外しておくことが大切です。表情も、緊張してこわばっていたり、逆に笑顔を意識しすぎて不自然なものになっていては意味がありません。
無理に笑う必要はありませんが、リラックスして少しだけ口角を引き上げる意識で撮影しましょう。目線は必ずカメラの方向に向け、前髪が目にかからないようにするのもポイントです。
これらは全て基本的なことですが、意外と全部完璧にできている人は少ないものです。これまでなかなかオーディションの書類選考に通過できなかったという人は、一度過去の応募写真を見直して修正してみましょう。
やはり、プロにスタジオで撮影してもらうのが一番
どうしても満足いく撮影ができない場合は、プロのスタジオで撮影してもらうのもおススメです。
費用はかかりますが、プロの手で軽くメイクしてもらったり照明を当ててもらう、ポージングの指示をもらうだけでも完成度は格段にアップします。シミなどもパソコンを使って修正してくれることもありますし、自分で撮影するよりも遥かにキレイな仕上がりになります。
自分で声優オーディション用の応募写真を撮るときのポイント
一方、自分で撮影する場合は撮影場所や服装、ポージングなどに注意しなければなりません。
全身写真のポイント
全身写真を撮影する場合、審査員がチェックしたがっている脚の長さや全体的なスタイルなどが分かりやすいよう意識しましょう。背筋はしっかり伸ばして姿勢を整え、顔は正面に向けて首もまっすぐにカメラの方を向きます。姿勢を意識しすぎて体がガチガチになると不自然になってしまうので、できるだけリラックスするのも大切です。
また、撮影場所は背景がすっきりした場所を選んでください。家の中や街中など、背景に映り込みが多くごちゃごちゃしてしまう場所は論外です。肝心の応募者の姿に集中できず、審査員の印象にも残りにくくなります。
さらに、服装も企業のロゴが入ったものや柄が大きいものは避けましょう。背景と同じで、本人の顔やスタイルを分かりにくくしてしまいます。
バストアップ写真のポイント
バストアップ写真を撮影する場合は、応募者の髪型や長さなどが分かるように角度を調整して撮影しましょう。ロングヘアの人は全身写真の方である程度分かるので、必ずしも毛先まで収める必要はありません。バストアップ写真は顔が大きく映るため、特に目に注意しましょう。
目はその人の魅力を引き出す重要なポイントで、応募書類を通して審査員の気持ちをぐっと掴むような目力をアピールすると効果的です。アイメイクに力を入れ過ぎるのは危険ですが、無理のない範囲でメイクをして目力をアップさせるようにしましょう。
顔の角度を少しずらすだけでも目力はかなり印象が変わってくるので、色々な角度から撮影してベストポジションを確認してみてください。
女性の場合は笑顔や軽く微笑んだ方が華やかな印象になるのでお勧めですが、男性の場合はあまり弾けるような笑顔は求められていません。誠実さが伝わる表情の方が好印象なので、真剣な表情が軽い微笑み程度に留めておくようにしましょう。
撮影する際には、できるだけ自然光の中で撮るほうが綺麗に撮影できます。一般的な照明の下では光量が不足しがちですし、屋内では閉塞感を感じさせてしまうのであまりおすすめできません。もちろん屋内で撮影したからと言ってオーディションに落とされることはありませんが、写真の印象を考えると明るく開放感のある屋外で撮影したほうが適しています。
屋外で撮影する場合は人が多い場所や建物が密集した場所は避け、公園など明るい雰囲気のある開けた場所の方がおすすめです。また、屋外は風の影響を受けやすく、風の強い日に撮影すると髪の毛や服が乱れやすいので注意が必要です。
最後に
以上、事務所の宣材写真レベルになるかと思いますが、、、紹介したポイントを最低限しっかり押さえて、声優オーディション用の応募写真を準備してください。
自分の容姿に自信がない、人には言えないコンプレックスがあったとしても、あくまで第三者からみて魅力的に見えるかですよ。それと、重要なボイスサンプルにもこだわって、豊富な技術力と表現力をアピールできるよう後悔しない仕上がりで応募してくださいね。