声優アーティストは、声優の仕事に加えて、歌手としての活動もしている人達のことを指す言葉です。
華やかに活躍できるので、多くの声優志望者が憧れる「声優アーティスト」について紹介します。
目次
声優アーティストとは?
声優アーティストは、いわゆる『アイドル声優』と同じジャンルです。
声優としての演技力の未熟さ、普通の歌手よりも歌唱力の面で劣ることを認識をしていたり、そもそも一般的なアイドルのように扱われることを嫌がるタレントもいたことから、近年になって『声優アーティスト』と言い換えるようになっています。
代表的な男性・女性のソロ声優アーティスト5選
アーティストという位ですから、パフォーマンスには芸術性が求められますし、何より華がなければ注目を集められないです。
声優としてだけでなく、アーティスト活動で日本武道館など大きなライブ会場を埋める程の集客力を持っている人達は、一流のパフォーマーで本物のプロだといえるでしょう。
声優としての実力が確立されていて、かつ歌唱力もあると認められている代表的な声優アーティストを紹介します。
水樹奈々
水樹奈々さんは、数ある声優を代表する1人でもあって、声のお仕事は勿論、歌唱力においても高い評価と定評があります。
元々は演歌志望で、子供の頃からのど自慢大会で活躍するなど、才能と実力を兼ね備えている人です。
演歌志望から声優に転向して、そこで歌う楽しさや力強さの表現に成功しています。
現在でも、歌い方の端々で演歌的な魅力が垣間見られますから、実力は本物で惹き付ける凄みがあるといえます。
特にライブでのパフォーマンスは好評で、走りながらも息が切れない肺活量に注目が集まります。
他の声優アーティストにも一目置かれていますから、影響力の大きさは揺るぎませんし、今後の活躍にも期待が掛かります。
田村ゆかり
田村ゆかりさんは、何かと水樹奈々さんと比較されることが多い人ですが、アーティストとしての方向性は異なり、ファン層にも違いがあります。
少し先輩の田村ゆかりさんは、アイドル系アーティストの先駆け的な存在で、可愛らしさと魅力的な歌声に、安定した歌唱力も兼ね備えています。
声に魅力がありますから、声優のお仕事だけでも十分に成功できるでしょうが、アーティスト活動まで精力的に行っているのでまさに脱帽です。
ライブでは、年齢を感じさせないパフォーマンスと愛くるしいMCで、常にファンを魅了し続けます。
過去作品はいずれも評価が高いですし、新規作品に対する期待も高いので、本当に凄い声優アーティストとなっています。
水樹奈々さんとは同じ事務所に所属していた仲で、また同世代を代表する声優でもありますから、ファン層が違うとしても良きライバルといった関係です。
堀江由衣
堀江由衣さんも水樹奈々さん、田村ゆかりさんに並ぶ同世代の声優アーティストで、アイドル系ではありますが、田村ゆかりさんとは違った方向性です。
声が可愛らしかったり、抜群の演技力や歌唱力を持つ共通点はありますし、唯一無二の声質を持っているところは似ています。
過去にはユニットを組んで活動していたので、何かしら類似している部分を多く感じさせます。
しかし、堀江由衣さんは透明感のある声が特筆すべき点で、美しさと気品を兼ね備えていることが大きな違いです。
更に、本人は謙虚な上に声にコンプレックスを感じていますから、歌っている時とのギャップもまた、ファンを惹き付けているのだと思われます。
田村ゆかりさんの方は、可愛らしい声質と時折暗さを見せる演技力が特徴なので、一見似ているようでも堀江由衣さんとは方向性が異なります。
宮野真守
宮野真守さんは、アニメでは勿論歌やライブでも大活躍をしている男性声優アーティストです。
ひょうきんな正確と愛らしいキャラクターを持ち合わせていますが、歌となればプロらしい声量を発揮して、良く通る声で歌います。
子役出身の経歴を持っていて、舞台での実績がありますから、大舞台でも物怖じしない精神力があります。小学生になってからはテレビCMで俳優デビューをしており、声優の仕事も始めてしばらくは両立していました。
次第に、テレビの仕事はやや控えめになりましたが、声優の仕事を中心にアーティスト活動も始めることになります。
そこからは舞台やライブ、イベントなどで歌を披露する機会が増え、次々にCDを出してヒットを連発しています。
声優というだけあって、アニメのオープニングやエンディング主題歌を歌うことも多く、タイアップ作品においても注目を集めます。
キャラクターソングや、オリジナルアルバムも好評ですから、まさに代表的な男性声優アーティストに相応しい実績です。
ハイトーンボイスで知られる蒼井翔太さんは、幼少期に殆ど声変わりをしなかった異例の経歴を持ちます。
当初はからかわれたり、本人もコンプレックスを抱いていましたが、カラオケで女性アーティストの歌が褒められたことから、自信を持って歌に目覚めます。
それから地元のカラオケ大会に出場したり、音楽イベントでのグランプリ獲得を経て、音楽事務所から声が掛けられるに至ります。
蒼井翔太
蒼井翔太さんは2006年がデビューで、しばらくは歌の仕事に専念していましたが、ある時アニメ作品で男性が女性キャラクターを演じていることに驚きます。
それが声優に興味を持ち、活動を始める切っ掛けとなった経緯です。
つまり、蒼井翔太さんは声優からアーティストになったわけではなく、アーティストが本業で声優も兼ねているようなタイプです。
アニメ作品では、その個性的なハイトーンボイスを活かして、女性キャラクターを演じる機会が増えています。
歌唱力は高く、宮野真守とは声質と楽曲共に異なるタイプですが、どちらもファンを魅了する実力と魅力を持ち合わせます。
声優アーティストになる3つのパターン
主に、声優アーティストとして活動している方を分類すると、3つのパターンがあります。
- 声優になって活躍してから、歌手デビューしているパターン。
- 歌手デビュー後に、声優デビューしているパターン。
- 最初から声優兼アーティストとして、デビューするパターン。
養成所に限らず、専門学校やスクールでも、声優の勉強だけではなく、歌手活動に求められるダンスや歌のレッスンも学べるところが増えてきましたので、現在の主流は声優兼アーティストとしてデビューさせるオーディションでしょう。
生え抜きの若手育成が上手くいっていない事務所的には、「見目が良く、声質が良く、歌える」、3拍子そろった人材を選べるのもさることながら、オーディションにより選ばれたという話題性と成長ストーリーもプラスされるのが魅力的ですからね。
ただ、声優としての実力が確立されてもいないこともあって、若手声優を青田買いしてコンテンツに奉仕させていると、批判されているパターンでもあります。
声優アーティストで売れる人と売れない人の差
歌が上手くて才能あっても、お金になる声優アーティストにはなれません。
同じように大手レーベルの看板でプロモーションをかけても、成功している声優アーティストはわずかであることからもわかるでしょう。
音楽をより良く感じさせる世界観、声優としての魅力など。。。
あなたのすべての魅力で引き付けられない限り、声優アーティストとしては多くの人の心を掴むことはできないのです。