ボイスサンプルは声優にとっては自分の分身といってもいいものです。作成したボイスサンプルの可否をオーディションで判断されキャスティングが決まっていきます。声優として仕事を勝ち取っていくためには、ボイスサンプルは魂を込めて作っていかなくてはなりません。
現在では、高音質な録音をスマホ1つでできるようになりましたので、上質なボイスサンプルを手軽に作成してみてはいかがでしょうか。
目次
ボイスサンプルを録音をするために用意しておくと便利なもの
スマホ1つで、録音が行うことはできますが、オーディションに提出するような重要な録音の際には、やはりコンデンサーマイクや、高音質のアプリを用意しておくのはとても良い方法です。
スマホ専用のコンデンサーマイクが販売されていますので、そちらを用意して録音を行うとスマホとは思えないほどの良質な音になります。
PC用コンデンサーマイクでは、スマホに対応していないものがあるため、スマホ専用コンデンサーマイクを選んでください。価格帯は1,000円程度からあります。その他、100円ショップでもスマホ対応のイヤホンマイクを購入することはできます。
このほか、アンドロイド機種では、高音質で録音が行えるアプリがありますので、自分の用途に合わせてアプリを用意しておくと便利です。
ボイスサンプルを綺麗な音で録音するための環境づくりとは
ボイスサンプルを作成する際に、気を付けなければならない点があります。それは、録音環境です。
スマホは音質がとても良いため、小さな音でも拾ってしまう可能性があります。できる限り、静かな環境または、防音設備の整っている環境で録音をするようにしましょう。
お風呂場のような場所での録音は、反響した音を拾ってしまうため、録音には不向きです。反響しない場所の確保が難しい場合には、つい立てを利用するなどして反響しない環境づくりをしましょう。
具体的な方法としては、布団にくるまって録音をする。
これは、音が反響しないため、乾いた音をつくるのにとても良いようです。
また、防音カーテンを使用するのもよい方法です。防音用に加工されているカーテンですので、録音に向いています。このほか、カーテンを二重にする、厚いカーテンに変える。という方法でも、録音環境は良くなります。
このほか、録音時のスマホの向きも大切になります。スマホを上向きの状態で録音をすると反響音を拾ってしまうため、上向きで録音をしない様に注意をしてください。
部屋の中での録音は外からさまざまな音が入ってくる可能性があります。車のエンジン音や、往来する人の話し声、カラスの鳴き声などなど。それらを、なるべく遮断して、録音する良い環境を作るためには、隙間シールを使用すると効果的です。
隙間シールを、扉やドア窓ガラスなどの隙間に貼ることで、音漏れ、防音の効果しっかりと発揮してくれます。さらには、防寒効果も期待でき、一石二鳥なのではないでしょうか。
マイク使用の際に注意するべきポイントとは?
- 録音時には、音が割れない程度のボリュームの声に調整をしましょう。
- 声は、大きすぎず小さすぎず、割れない程度の適度なボリュームを意識してください。
- 息がマイクにかからないように、マイクから少し離れるようにしましょう。
- 50cm程度までマイクから離れるのが良いでしょう。逆に離れすぎても近すぎても、ノイズの原因になってしまいます。また、マイクの位置は正面にくるように設置しましょう。
- セリフとセリフの間には3秒程度の時間を置きましょう。
- セリフの間の間隔が短いとノイズが起こる原因になります。
- 磁気の強い家電製品のそばでは、録音をしないようにしましょう。
- ノイズを引き起こす原因になるため、電気ヒーターのような家電は特に注意が必要です。
録音後に確認をしておくとよいこととは?
録音後には、スピーカーから確認するのではなく、ヘッドホンなどを使用して、ノイズが入っていないか、セリフがかぶっていないか。など、入念にチェックをしておくようにしましょう。
ヘッドホンを使用することで音がより鮮明に聞こえるため、スピーカーでは判らないようなのノイズなどの問題点にも、いち早く気付くことができます。
まずは、ボイスサンプルを出すことが大切
オーディションにはとにかくボイスサンプルを出さなくてはなりません。出さなければまず受かるわけがないからです。
人によっては、高価なスタジオをレンタルし、高価なセットが置いてある部屋の中で、時間をかけて録音して、時間をかけて編集したものでないと提出してはだめだ、と思っている人もいるかもしれません。
しかし、一番大切なのは「提出することです」綺麗な球でも、そうでない球でも、投げなければストライクは取れないのです。
中にはスタジオがレンタルできなくてオーディションを諦めたことがある人がいるかもしれません。しかし一番大切なのは自分という人間が存在していることを、キャスティング担当の方にアピールすることです。
そこからでないと何も始まりません。スタジオで録音したものより多少音の質は落ちたとしても、オーディションに参加し自分の技量や演技力を見てもらうことは非常に大切なことです。
時間がなくてオーディションを諦めようとしている人はスマホでの録音を試してみてはいかがでしょうか。