ブログ読者様からご質問をいただきました!ありがとうございます!
内容はこちらです。
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最短1ヵ月で、新人声優デビューできるとPRしている、●●についていかが思われます
か?
そんなに早くデビューさせられるほど育てる力があるんでしょうか?
現役声優の方もおすすめしているので気になります。声優として活躍されているご経験からアドバイス頂けたら嬉しいです。
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ありがとうございます。
※●●はこちらの判断で、伏せています。
目次
その養成所はいらないのでは?
『凄いニンジンを、ぶら下げているなぁ。』という感じです。
さすがに、ド素人を1ヵ月で使えるようにするにはできません。そんな人を出せば作品も台無しになりますし、なによりド素人を連れてきたということで、業界内での事務所の評判が落ちます。
結論から言うと、最短デビューしている人は『入所前から、すでにデビューできる力はあった。』はずです。
つまり育てたのではなく、専門学校生・スクール生・オーディションのファイナリストなど、他事務所では声がかからなかった人をスカウトしてきたんでしょう。
いち早く凄い養成所だということをPRするためには、有望な素材は専門学校生・スクール生などから引っ張ってきた方が手っ取り早いですし、どこでも欲しいですからね。
A事務所ではダメだったけど、B事務所では欲しいということもあります。
そこまではOK。
ただし、『最短1ヵ月で声優デビュー!』と養成所の売りにするのであれば、養成所に入所させる必要はなく、大沢事務所や響のように配下の養成所はいらないのでは?というのが私見です。
仕事がたくさんあるなら、所属声優がたくさん必要。
だから、いますぐ実力ある声優を補充したい。
これが普通です。
でも、わざわざ一度、養成所に入所させる理由は。。。
『養成所生=金づる』の意識が強い!?
下品な言い方をすれば、『デビュー枠を売ってあげるよ!』と言われているのと同じです。
1ヵ月のために、養成所への入所金などを支払う必要もありますからね。
いつもで入所できる養成所はありますが、さすがに大手事務所では企業倫理を問われるため、『最短デビュー』というワードは公式サイトでは使われそうにもないということだけはハッキリ言えます。
『ジュニア』でないことの意味
養成所からデビューなので、ジュニアではありません。
つまり、素人出演なので、ジュニアランク以下のギャラかもしれません。
『入れてしまえば、どうにでもなる!』
と思われているかもしれないので、契約内容とその後のことを含めて話を聞くと良いでしょう。
「素人なのに聞くな!」
と言われたり、ズレた回答をされるようであれば、触れて欲しくないことだといえます。
もちろん大手でも、養成所の研究生で仕事のチャンスはありますし、デビューもしている事例はあります。ただ、待遇と金銭面はしっかりしてくれますし、ちゃんと答えてくれます。
事務所&養成所の評価が良くなる3つの要素
評価は悪いのが一般的で、特に養成所は悪くたたかれやすいです。
それでも、評価が良くなる事務所&養成所には、3つの要素があります。以下の3つの条件を満たしているかを、自分でチェックして判断してみて下さい。
- 在籍年限を早めに区切られている。
- 新規の仕事もたくさんある。
- 知名度のある声優がいる。
在籍年限を区切られている。
「君は、一度デビューできたんだから、少しレッスンすれば売れようになるよ!」
などと、甘い言葉でズルズルと続けされることはないということです。
未練があったとしても、一定期間でダメと引導を渡してくれるということです。
養成所でも事務所でも闇の部分というのは、
「勉強だけで、終わった。。。」
という鬱憤です。つまり、金づるにされただけだという部分です。
例えば、日ナレは在籍年限を伸ばしたことで評判を落としましたし、青二塾は週5日で一年間通ってもジュニアになれないことでも悪評がつくこともあります。
ただ、何事も身につくまで、一定期間の鍛錬が必要です。だから、養成所などへ入ります。
それと、ダラダラと引き伸ばされることは違います。シビアに判断してくれるのも、ある意味優しさです。
新規の仕事もたくさんある。
同じ系列以外で、新規の仕事がプロフィールにないと、育成力は弱いかもしれません。
コミュニティーラジオなどスポンサーになり確保しているコンテンツ以外にもキャスティングされているのであれば、仕事を取れる声優を育成しているという判断にもなります。
注意するは、売れっ子声優だけを見ないということ。優良な事務所ほど所属声優のプロフィールは充実していますので、くまなくチェックしてみて下さい。人気作品のキャスティングは、有名事務所に多いのがわかるはずです。
また、ド素人から始めた方もいたり、デビューしているのに声優を学び直すのに入っているところは、育成力はあるといえるでしょう。
プロの声優として食べていけるかは、いろんな方々との仕事ができるかにかかってくるのです。
知名度のある声優がいる。
『養成所ビジネス』という言葉が生まれるほど、養成所の運営にはお金が必要です。
その運営費を確保するために、実績があると自然と養成所生は集まりやすくなります。
養成所に限らず、生え抜きを看板にしたいというのは、このような理由です。
『ろくな素材が集まらないのか?』
『育てる力がないのか?』
あなたも、そんな目で吟味しているはずです。
青二塾は、声優の東大というブランド確立している。日ナレや俳協は、しっかりした実績がある。
まだ十分でない養成所を持つところでは、有望な素材が集まるようにと、養成所は一般入所以外にも、専門学校生・スクール生から才能のある人をスカウトしてきて入れる。オーディションを開催し素材力があるタレントも発掘し、磨き上げるという方法も取ります。
例えば、大手の一つである81プロデュースやシグマセブンも定期的にオーディションを開催していますね。
といっても厳しい世界。
有望な素材を集め育てても、仕事のコネクションがあっても、使ってもらえるかは、別の話です。
使ってもらえる声優をたくさん輩出しているということは、それだけ長年、新人売り出しに力を入れているという証にはなります。
養成所ビジネスで、夢を喰い物にされないために・・・
憧れの事務所に所属したくて、付属の養成所に入所するけれど、どれだけお金を払っても、絶対に所属できる保証はない。実力だけでは売れない。
という、厳しい世界です。
俳優や女優ではないので、路上でスカウトなんてできないのも声優です。
デビューを保証されるというのは、オーディションの特典でないかぎり、本来ありえないことです。なので、誰でもって感じであれば、デビュー枠を養成所に入るお金で買わされているということでしょう。
『デビューできず、一定期間で対処させられる(厳しい業界で生き残れるほどの実力がない)。』
『養成所へお金払って、1つの仕事を頂く(取りあえずデビューできる)。』
どちらに価値があるのかととらえるのは、あなた次第です。
他の現役声優の方が、一押しでオススメしているということは、後者に価値があるということなんでしょうね?
デビュー後の仕事も受けられる力がある声優がたくさん所属しているか、営業トークだけを信じないで事務所公式サイトをチェックしてくださいね。
デビュー数 > 所属数
で、入会数と退会数も公表されていないなら、闇に消えているということでしょう。