現在のアニメ業界には数多くの女性声優がいますが、その中でも若い世代の人たちの中には、百合営業(ゆりえいぎょう)を行っている人が少なくありません。ただ、百合営業と聞いても、アニメの世界に詳しくない人には何のことかわからないでしょう。
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百合営業とは?
簡単に言うと、百合というのはレズビアンのことを指す隠語のようなもので、百合営業とは何かを簡単に言うと、自分がレズビアンであるかのように振る舞うことにより、主に男性ファンからの人気を獲得しようとする女性タレント特有の営業活動のことです。
例えば、良く共演する女性声優と、イベントなどでイチャイチャした感じを出したり、ラジオなどで好意を持っているような発言をするといったようなやり方ですね。
ここで肝心となるのは、あまりにガチな感じのレズビアンに見えると逆効果になってしまう恐れがあるので、生々しくならない程度のライトな感じでそれっぽく振る舞う方が望ましいということです。
どの程度であれば受けが良くなるかのさじ加減は難しいところですが、特定の女性が本物の恋愛対象となるほどでは行きすぎで、単に仲の良い友達程度では物足りないと感じさせてしまうでしょう。性的な要素をあまり感じさせない程度の、友達以上恋人未満的なプラトニックな関係くらいがちょうどいいのかも知れません。
ただし、そういった百合営業を行っている人の中には、本当に同性に対してそういった感情を持ってはいない人が大部分だろうと思われます。
百合営業はアイドル共通する処女信仰にある
ある女性のことが大好きだと語っていた人が、男性と交際していたことが後で分かるということも珍しくありません。それでは、なぜわざわざそのように面倒なことをするのかと言うと、その方が男性ファンの受けが良いからなのでしょう。
男性には根強い処女信仰のようなものがあって、自分が好ましく思っている女性が男性と関係を持っていることを好ましく思いません。
そういった感情を抱く相手は女性声優に限らず、ある国民的アイドルグループが恋愛禁止を売り文句にしていることからも、多くの男性が女性に処女性を求めていることが伺えます。そういった男性のことを子供っぽいとか、気持ち悪いと感じる女性も少なくないでしょう。
しかし、仕事上男性ファンの支持を集めることが重要になる女性声優にとっては、自分の処女性をアピールすることが人気を得るために効果的であることは、アイドルのブランディングをみていても間違いありません。
男性ファンの支持を集める方法として、自分は男性よりも女性が好きだとアピールする百合営業なのです。
もちろん、多くの男性ファンも薄々ファンタジーのようなものであると知っているのですが、男性の影が見えるよりもその方が心地良いのでしょう。
最後に
萌え系アニメに出演するようなアイドル声優に多く見られる傾向なので、好き嫌いは別にして百合営業を取り上げてみました。
近年の声優アイドル化により、女性声優だけでなく、男性声優も結婚すると人気が落ちるという傾向がありますので、単なる声優の枠ではなくタレントと同じ扱いをされつつあると充分認識して行動してくださいね。