初めての仕事が決まりました。
台本をもらったらまずどうしますか?
どんなに嬉しくても、いきなり自分の出番のところを探し出し、そこだけをチェックする!なんていうのはやめましょう。
台本をもらったら、まず頭から終わりまで台本を読み通します。
読みながらどんな物語なのか、何を伝えたいのか、テーマを見つけていきましょう。
今回の作品がどんな人たちを対象としているのかを考えることも必要です。
読めない漢字や意味の分からない単語はきちんと調べましょう。
もちろん、アクセントも調べましょう。
事前に調べても造語などで分からない言葉は、ディレクターに当日質問しましょう。
文章が次のページ渡っていて、ページめくりが必要になってしまいそうなときは、事前に自分で前のページに書き写すなど、極力余計なことをしないで済むようにしましょう。
録音中に音を立ててしまうと、録り直しになってしまいます。
先輩の芝居がすごく良かったのに、自分のペーパーノイズが邪魔したせいで録り直しになったら・・・、と思うと恐ろしいですよね。
他にもリップノイズやブレスノイズ、お腹の音、衣擦れやアクセサリーの音などにも気を使わなければなりません。
硬い素材の衣服はシャカシャカ音がするので、収録当日に着ていく服は、なるべく柔らかい衣擦れの少ない素材の服を選びましょう。
またアクセサリーにも注意が必要です。
以前、胸元のアクセサリーの音がチャラチャラとマイクに乗ってしまい、音響監督さんにものすごく怒られている人を現場で目の当たりにして以来、私はアクセサリーを付けてマイク前には怖くて立てません。
お気に入りのアクセサリー、普段はつけていても、収録中は外してしまっておくと心配がひとつ減って、いいかもしれませんね。
お腹の音もマイクは結構拾いますので、当日はちょっとつまめるおやつを持っていくのもいいでしょう。
ただ満腹になりすぎると声は出にくくなってしまいますので、ある程度の加減が必要です。
緊張で口が渇いてくるとリップノイズが出やすくなるので、飲み物を何か持って行きましょう。その際、零さないように蓋のできるものがいいです。
このようにざっと挙げただけでも、気を使わなければならないことはたくさんあるんです。
ただでさえ緊張する現場。
できれば余計な神経を使わずに収録に臨みたいですよね。
そのためにも事前に準備できることは準備して、余計なものはスタジオに入る前に排除して、集中してマイク前に立てるようにしましょう。