アニメはメインの役はオーディションで決まることがほとんどなので、前もってスケジュールを押さえられますが、端役の場合はいきなり決まることがほとんどです。
仕事が入った場合、まずは事務所から収録日、作品名などの連絡が入ります。
その後、台本が届きましたという連絡が来るので、事務所へ台本を取りに行きましょう。
またアニメにはリハVというものが付きます。アニメは絵に合わせて芝居をしなければなりませんね。
この合わせる映像が入っているものがリハVなのですが、当然また何の音も入っていません。
また絵が間に合っていないことが多く、線でまるを書かれただけの人物に、喋るところだけキャラクターの名前が書かれた板がぴこぴこと付く、なんてだけの映像だっりもするのです。
※画面上にしゃべるタイミングになると出てくる吹き出しマークは、『丸セ』や『ボールド』と呼びます。
映像の上部か下部にはタイムコードが入っています。自分の出番が何分何秒なのか台本にしっかりメモを取っておきましょう。
待ちに待った収録日当日。
できれば収録開始時間の1時間前には、スタジオの周辺に着くように、早めに家を出ましょう。
1時間も前に着いてもすることがないし・・・と思うかもしれませんが、電車が遅れたり、道に迷ったりと何が起こるか分かりません。
(できれば事前に一度、収録スタジオまでのルートを実際に歩いてみて確認しておくといいですね)
時間に余裕があれば不意の事態が起きても、焦らずに行動することが出来ます。
そして、スタジオには30分前くらいに入りましょう。
どうしてこんなに早く入るのかな?と思った人はいませんか?
それはスタジオの暗黙のマナー、椅子取り、そして挨拶があるからなんです。
スタジオによって、マイクと椅子の配置は若干違いますが、だいたい、メインの声優が真ん中の一番動きやすい椅子に座ります。
出番も多いので、出たり戻ったりする回数も必然と多くなります。
その為に真ん中の動きやすい席に座るのです。
その逆で、出番の少ない端役の人達は隅の方の席に座ります。
もしあなたが収録開始時間ギリギリに行って、真ん中の席しか空いていなかったら・・・
メインの声優に囲まれて、肩身の狭い想いをすることになると思いませんか?
さらに、スタジオに入るときは挨拶が大切です。
調整ブースのスタッフさんに、きちんと挨拶をしましょう。
自分の所属先と名前、そして役柄名をきちんと伝えましょう。
もちろん一緒に収録する声優さんたちにも挨拶をしっかりしなければなりません。自分が一番最初に入っておけば、これから来る人たちを出迎え、きちんと挨拶をすることが出来ますよ。
この時もきちんと「おはようございます」そして所属先、自分の名前を告げましょう。
挨拶忘れがないように、本当に気をつけてくださいね。