ラジオCMの仕事はほとんどオーディションは行われずに指名で決まったり、
ボイスサンプルを聞いて決まることが多いです。
ラジオCMの仕事が入った場合、まずは事務所から収録日、
作品名などの連絡が入ります。あれ、台本は?と思うかもしれませんが、
ラジオCMなどの短いものの場合、台本は当日渡しであることが多いのです。
当日原稿をもらうということは、前もっての練習ができないということです。
少し怖いですよね。読めない漢字があったら、
分からないアクセントがあったらと思うと不安になります。
でも、できる事があります。
それは、今回のラジオCMのスポンサーの会社について調べてみることです。
どんな会社なのか、どんな広告宣伝を打っているのかなどを調べてみましょう。
最近はHPなどでも自社のCMを公開しているところがありますので、
参考にぜひ聞いてみましょう。
ラジオCM収録当日はあまり早く行くとスタジオが空いていないことがあります。
スタジオには15分くらい前に到着するとちょうどいいでしょう。
ラジオCMの現場にはそんなに多くの人はいません。
ですが、スポンサーの企業の方がいらっしゃるのです。
スポンサーはこのラジオCMを作るためにお金を支払っています。
自分たちのCMがよりいいものになることを願っています。
「スポンサー様!」と奉る必要はありませんが、失礼のないようにしましょう。
原稿を渡され、今回のラジオCMについての説明をディレクターから受けます。
どんなイメージのラジオCMにしたいのかなどを話したら、ブースに向かいます。
椅子に座ると、ミキサーさんがマイクの位置を調節してくれますので、
一度決めて座ったらその姿勢をあまり変えないようにしましょう。
ディレクターの声はヘッドフォンから聞こえて来るのでヘッドフォンをつけましょう。
テーブルの上にはカフやキューランプがあります。
カフはその名前「cough=咳」の通り、咳払いや聞こえて欲しくない音を
手元でカットするために使用するものです。
キューランプはセリフやナレーションなどを始める
きっかけを教えてくれる赤いランプのことです。
覚えておきましょう。
さて、何度かブース内で下読みをしていると、
ディレクターから声がかかりますので、準備が出来たら収録に入りましょう。
キューランプが点いたら喋り出します。
最後まで読み終わると、ディレクターから「もう少しこうして、ああして」と
指示があると思うので、それに従いましょう。
ブース内にいる間、外のディレクターやスポンサーが
何を話しているのか気になることもあります。
聞こえないので悪いコトを言われているのじゃないかと不安にもなりますが、
一緒に作品をつくりあげようとしているのです。
自分の仕事に集中して、よりよいものを求められているものを出せるように頑張りましょう。