声を聴いただけで番組が頭に浮かんでくる…そんなナレーターに憧れている人は少なくありません。しかし、前述のような有名ナレーターはほんの一握り。収入で生計を立てるのは容易ではありません。
今回は、ナレーターとして生計を立てられるほどの収入がない、ナレーターになりたくて養成所に通っている、いつかナレーターになるのが夢という方に、ぜひおすすめしたいアルバイトやボランティアをご紹介します。
○テレビ番組制作会社などでのアルバイト
テレビ番組を作っている会社がアルバイトを募集しているときがあります。テレビ局本体ではなく、テレビ局から番組制作を依頼されている会社が募集を出すことが多いです。仕事内容は幅広く様々ですが、アルバイトですので仕事内容は補佐的なものです。
プロのナレーターとして活躍するのに欠かせないテレビの裏側を働きながら知ることができ、日々勉強になることでしょう。時間が不規則なものもあるので、学業や養成所との両立ができるかがポイントです。もしかしたら、このアルバイトで得た人とのつながりが、将来の仕事に結びつくことがあるかもしれません。
○MCのアルバイト
婚活パーティーなどイベントのMCや冠婚葬祭の司会など、素人でも応募できる司会業の求人もあります。MCはナレーターとは違いますが、滑舌などがポイントになる点は同じです。人前に出てしゃべることになりますので、自然と度胸が身につきます。シーンに応じて声のトーンや話し方を変えたりする必要もあり、きっとあなたを成長させてくれるでしょう。
時給は高めですが、定期的に仕事が入ってくるとは限りません。登録制で仕事が入ってくるのをひたすら待つという仕事形態もあり、これだけで生活費をまかなうのは厳しいかもしれません。
○読み聞かせボランティア
主に子供向けに本を読み聞かせるボランティアの募集は、地域にもよりますが結構あると思います。NPOや児童館などで募集しています。社会人としての常識と、子供が好きであるといった条件以外に、これといったスキルは求められていないものがほとんどで、主に活躍しているのは主婦のようです。
読み方を工夫して子どもの反応の変化をみるなど、楽しみながらできます。じっとしていない子ども相手のボランティアは、得意不得意が出ます。そのため、気軽に始められる上に、大人としての対応を身に着けることができるでしょう。読み聞かせボランティア講座というのもあるので、受講してみるとナレーターとしての仕事に活かせる何かを発見できるかもしれません。
その他、学園祭などのMCや各種展示場のガイドなども、声で人を引き付ける勉強になるでしょう。アルバイトなどで生計を立てる必要があるのでしたら、どんな仕事でもナレーションに活かせることがきっとあるはずです。一時しのぎと考えず、真剣に取り組んでみることをおすすめします。